2009年のエリザベス女王杯の見解、なぜブエナビスタは勝てなかったのか?

2009年のエリザベス女王杯、この年はエリザベス女王杯史上稀に見る大波乱が起こった。この年は名馬・ブエナビスタが桜花賞とオークスを制覇した年で牝馬の中で圧倒的人気を誇っていた。レース当日はブエナビスタが単勝1.6倍の1番人気に推され、誰もがブエナビスタの走りに期待をしていた。

しかしこの後、誰も予想できなかった事態が起こることとなる。レースはスタートで勢い良くダッシュを決めた11番人気のクイーンスプマンテ(田中博康)がハナをきって先頭に立つ。それに続いて12番人気のテイエムプリキュア(熊沢重文)が1馬身ほど離れて追走。3番手にはリトルアマポーラ(C.スミヨン)がついて、飛ばす前の2頭とは逆にスローペースで後続を引き連れた。その間にどんどん前の2頭との差は開いていき、2頭が3コーナーの坂を登り切った時にはすでに20馬身程度にまで広がっていた。差がありすぎてこの2頭のペースが早いように見えるが1000m通過タイムは60.5秒と平均ペースである。3番手以下のペースが未勝利戦なみにスローペースだったのだ。会場がどよめいている中後続はまだ動きが無い。ペースがスローなのは分かっていても動けるに動けない・・・動いたら負ける、まるで皆金縛り状態になっているようであった。2頭は行った行ったの勢いのまま沈む気配もなくどんどんと差を広げていく。

残り1000mのところでようやくしびれを切らしたカワカミプリンセス(横山典弘)が動いて前へ上がっていく。それに続いてブエナビスタも後ろを追って直線へ。ブエナビスタがリトルアマポーラを交わして単独3番手に躍り出るも時すでに遅し。前の2頭との差がありすぎる。ブエナビスタは一気にその差を詰めに脚を伸ばして2番手のテイエムプリキュアの並びかけるも届かず。1着はクイーンスプマンテ、1馬身1/2差の2着にテイエムプリキュア、さらにクビ差の3着にブエナビスタという波乱の決着となった。

 

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レース後にブエナビスタに騎乗していた安藤勝己騎手は「前の2頭が見えなかった。ノリちゃんが先に動いたので“遅いな”と思って、自分から動いて行った。でもまさかあんなに(差が)あるとはね」とインタビューで語った。

このレースに関しては様々な見解があると思うが、「展開のアヤ」だけでは説明できないレースであることは確かだ。「人気薄の大逃げ」「人気馬の仕掛け遅れ」「単独3番手のリトルアマポーラの壁」「大舞台で後続の騎手が遠慮しすぎた」などなど・・・様々な要素が重なりあったこのような事態になってしまったのだろう。

着順

1  7番  クイーンスプマンテ(牝5) 田中博康
2  11番  テイエムプリキュア(牝6) 熊沢重文
3  16番  ブエナビスタ(牝3) 安藤勝己
4  10番  シャラナヤ(牝3) C.ルメール
5  2番  メイショウベルーガ(牝4) 池添謙一
6  12番  ブロードストリート(牝3) 藤田伸二
7  5番  リトルアマポーラ(牝4) C.スミヨン
8  1番  ウェディングフジコ(牝5) 菊沢隆徳
9  8番  カワカミプリンセス(牝6) 横山典弘
10  14番  ニシノブルームーン(牝5) 北村宏司
11  3番  チェレブリタ(牝4) 岩田康誠
12  17番  ムードインディゴ(牝4) 田中勝春
13  4番  ジェルミナル(牝3) 福永祐一
14  15番  ミクロコスモス(牝3) 武豊
15  13番  サンレイジャスパー(牝7) 難波剛健
16  9番  ブラボーデイジー(牝4) 生野健一
17  18番  レインダンス(牝5) 藤岡康太
18  6番  ピエナビーナス(牝5) 古川吉洋

払戻金

単勝
7  7,710円

複勝
7  1,410円
11  2,150円
16  110円

馬単
7-11  250,910円

馬連
7-11  102,030円

ワイド
7-11  23,310円
7-16  2,730
11-16  4,910円

枠連
4-6  4,590円

3連複
7-11-16  157,480円

3連単
7-11-16  1,545,760円